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南方書店

私が本屋したらこんな本を置いておきたい…たまに雑な記事も書きたい。そんな架空書店です。

南方熊楠全集について

  6月1日うん十年目のご進講記念日をなんとなくめでたい気分でむかえるための南方熊楠特集!

 第二夜

 どこから説明するか悩みに悩んで全集から先に説明することにしました。

 南方熊楠全集は先に乾元社から発売されたものがあります。
この時は、渋沢敬三パトロンとなって柳田國男などの民俗学者南方熊楠の門下の人たちが中心に作ったようですが、もともと柳田國男南方熊楠は生前にドンパチやらかしまくって書簡で大喧嘩のち喧嘩別れしており、書簡にもひたすら悪口書いてたそうで(私はまだ岩田準一書簡と真言僧土宜法龍書簡に大苦戦してるので柳田國男書簡までたどり着けてません)この時、民俗学を国民学にしたかった柳田國男の意向で、東大批判したとこを大学と濁したり、自分の悪口たくさん書かれた書簡を修正したり、南方熊楠の履歴書に至っては落書きのケツ丸出し下半身が削除されてたりと、(乾元社版は持っているので、平凡社の別冊太陽南方熊楠の直筆履歴書見ながら確認したら本当にありませんでした。)不完全にも程があるだろってことをやらかしまくり、せっかく文枝さんが守り続けた翁の資料(南方熊楠の論文等は外国からも買いに来る人がいたが、妻の松枝さんがいつか絶対に南方熊楠の研究に光が当たる時が来ると言って一切売らなかったそうです。)をほぼ収録することもなく、パトロン渋沢敬三がこんなの全集じゃない選集にしろよと怒り出すレベルで乾元社版は発行されたのでした。

 乾元社版のいいところは、翁の原文に近いってことと12巻における南方熊楠全集を最終巻まで応援してくれてた人名簿の中に折口博士と湯川秀樹博士の名前があるのが胸熱です。
それと、現代における学者を軽んじる態度ではなく南方熊楠を真に敬っている態度が素晴らしく良いです。

 

 その不完全さを踏まえて、平凡社版があるわけですが平凡社は一般人への普及を前提としているため、読みやすくするために文章が翁の持ち味が薄れてるのを危惧して私は購入を見送りました。

 平凡社版については、長谷川興蔵さんが詳しく語っているのがありがたいことにサイトに載せてくれているところがあるので、ある程度知識がついてきたら読むと面白いと思います。私の長年の疑問も中沢新一さんが全部長谷川さんに聞いてくれてたのでだいぶスッキリしました。

 平凡社版では、乾元社版での不完全さを無くすために凄まじい努力がされており、ハードコアな学問になればなるほど死人が出るんだなと思いました。

 

 

 南方学について情報を収集したり、論考を読んでるとふつふつとある種の空気と似てるような気がしてきて。

 最近、学者の文章のポテンシャルがこんな感じに見えて来たりします。

 

 お前の南方学はそんな物なのか?ならば見せよう!!俺の南方学を!!

 

「私が南方学(ガンダム)だ!!!」

「いやっ!!私が南方学(ガンダム)だっ!!!」

「フッ私こそが真の南方学(ガンダム)だっー!!!!!!!」

 ※私はガンダムをZ・G・V・W・X・Gレコ・UCしか見たことないので不快な思いをさせてしまったらすいません。ファンネルはやっぱり数が多ければ多いほどいいですね❤

 

 

 雑誌kotobaの南方熊楠特集で完全なる南方熊楠全集についての構想が書かれており、冷静に考えて死人が10人くらい出るなと思いました。

 

 

 

  第三夜につづく