南方書店

私が本屋したらこんな本を置いておきたい…たまに雑な記事も書きたい。そんな架空書店です。

南方熊楠を攻略せよ!

来年も6月1日うん十年目のご進講記念日をなんとなくめでたい気分でむかえるための南方熊楠特集!

第六夜

 

 今回は、翁を攻略するにあたって事前に読んだほうがいい本とか翁の論考によく出てくる本とかその他でお送りします。

森のバロック (講談社学術文庫)

森のバロック (講談社学術文庫)

 

  南方学を物凄くわかりやすく説明してくれているありがたい本です。いきなり南方学に突入するよりかは。この本を読んでから入ったほうが断然いいと思います。
 私は頭から南方学に突っ込んでしまったタイプなので、たまたま本屋でこの本面白そうだなあって手に取ったらまさかの南方学解説本で、先に読みたかった先に知っとけばと思いながらパラ読みしています。結構わかりやすく本質的なことが書いてあると思うんですが貸した(このブログ発端の)知人が全然受け入れられてなくて、さすが翁の学問。人を選ぶなあと感心したものです。

 

和漢三才図会 (1) (東洋文庫 (447))

和漢三才図会 (1) (東洋文庫 (447))

 

  翁がよく引用しているご存じ!!和漢三才図会です。これも知らずにいるよりかは一度どんなものか読んでみた方がより南方学を楽しめると思います。著作権切れてるので、探したらネットに転がってるでしょう。
 内容は昔の百科事典で、絵と文章で楽しめます。雑学好きなパラ読み派にはいい本だと思います。
 この本と同じくらい本草綱目も引用率が高かったりします。本草綱目は草学なってくるので極める方は本草綱目も読まれてみてはどうでしょう?

 

 

図説 金枝篇(上) (講談社学術文庫)

図説 金枝篇(上) (講談社学術文庫)

  • 作者: ジェームズ.ジョージ・フレーザー,メアリー・ダグラス,サビーヌ・マコーマック,吉岡晶子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/04/11
  • メディア: 文庫
  • 購入: 2人 クリック: 22回
  • この商品を含むブログ (6件) を見る
 

 

図説 金枝篇(下) (講談社学術文庫)

図説 金枝篇(下) (講談社学術文庫)

  • 作者: ジェームズ.ジョージ・フレーザー,メアリー・ダグラス,サビーヌ・マコーマック,吉岡晶子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/05/12
  • メディア: 文庫
  • 購入: 1人 クリック: 7回
  • この商品を含むブログ (4件) を見る
 

  金枝篇もたまに出てくるので、基礎知識として入れておいた方がいいかなあと。
ただ、金枝篇自体物凄い量なんで読むのを避けたいが読もうかなって人は図説の上下巻がいいかもしれません。私は図説すら挫折してますが。
しかし、フレーザーは民俗学を極めすぎて・・・なことになってしまい。個人的に心がピリオドの向こう側へたどり着いた時は個人的に”フ〇ーザーが自殺するレベル”ってたまに使いたくなります。”ガ〇ジーが殴るレベル”シリーズの仲間に入れてもらえないかなとたまに夢想します。

 

 

南方熊楠書翰―高山寺蔵 土宜法龍宛1893-1922

南方熊楠書翰―高山寺蔵 土宜法龍宛1893-1922

 

  南方学ど真ん中がこの土宜法竜師との往復書簡にになります。先に長谷川興蔵さんが八坂書房で出したのを底本に新たに見つかった書簡と合わせてかなりのごつさになっております。

 

 

南方熊楠 菌類図譜

南方熊楠 菌類図譜

 

  翁のライフワークである粘菌図を時代順に並べてある本になります。粘菌図1枚ごとに著者の細かい解説が書いてあり、採取者名も書いてあるため読んでいて楽しい一冊になります。

 

  この本に関してツッコミ入れてる人を見かけなくてちょっと悲しかったので、私のわかる範囲で解説します。
 南方熊楠著作権切れ)
 柳田國男著作権切れ)
 折口信夫著作権切れ)

上三人は、青空文庫でだいたい読めます。

 宮本常一著作権有り)

 翁に至っては神社合祀に関する意見1本でもうなんでやねんねんでやねん・・・。このチョイスにGoサイン出せる河出書房新社がクレイジーすぎて。
この本が小学校の図書館に置いてあって、小学生が読むとこ想像したら明らかに変な誤解生みそうで・・・せめて鷲石考とかにして欲しかったなと。

 

 

 

南方熊楠大事典

南方熊楠大事典

 

  そういえば、凶器のごつさのこれがあったのを思い出したので。2012年にようやく事典が完成するレベルの御方なのです。

 

 

 

 他にも南方熊楠が読んでいた本が知りたかったら、南方熊楠日記に翁がまめにメモして残してくれています。翁は南総里見八犬伝を定期購読したりしてます。

 南方学については鶴見和子さんが有名みたいですが、未だ読んでないので今回の特集に入ってなかったりします。
興味持った人はwiki読みに行くからwikiにない情報をと、本格的に調べたくなった人のためにあえて詳しく書かないとかそういうとこに気を使って書いてみました。

 上記の本がいくつかあればより翁の言ってることが掴めるのではないかと思います。

 

 

次回は最終夜です。

 

 

…明日仮面ライダードライブないのか…ブレンさんに逢えないのか…