新装版 南方熊楠コレクション 全５巻 ／南方熊楠 (著)／ 中沢新一 (編集)／河出文庫
６月１日うん十年目のご進講記念日をなんとなくめでたい気分でむかえるための南方熊楠特集！
第四夜
この特集が６月１日で終わるのが難しくなったのが判明しましたが、Al Greenでも聞きながら気長に書いて行こうと思います。
※旧版です。
河出文庫からの名著南方熊楠コレクションが新装版となって帰ってきました。
本当嬉しい。上写真は私の持ってる旧版です。本当に迷惑なくらい恥ずかしい表紙で困ってたのですが、前衛的過ぎて人に勧めづらい、見た相手がファッ！？ってなるてかなった。ので新装版は、格闘技でいうと先の後みたいなデザインで多少読む側の事も考えてくれたのかなと思えます。
※新装版です。
改めて旧版のほうが先の先過ぎたデザインでなんとも。
内容についてですが、宗教学者の中沢新一先生が平凡社版南方熊楠全集からおもしろいところを選り抜きして、より南方学がわかるように注釈を付けて読みやすくしてある本です。
それぞれテーマごとに１冊ずつ分かれてあるので自分の興味あるのを買ってみても楽しめると思います。
旧版と新装版の違いですが、内容はそのままで読みやすいように新装版では行間をゆったりとってあります。
旧版買うか新装版買うかは買う人の好みしだいですね。
私が１巻と３巻しか持ってないので、この二つを一般人目線で解説していきましょう。残りは追々買えばいいかなと。
１巻
ひたすら高野山の高僧とケンカしてます。南方マンダラといわれる構想がこの書簡で展開している、南方学のキモな巻です。
３巻
３巻
３巻
は、俺の常識返せよ！！！
って泣き叫びたくなる巻です。
３巻適応者は、腐女子であること腐男子であることオトコの娘もいけること特殊性癖に理解あること、ホモの歴史について知りたい方向けです。
特に戦国時代好きな方にはいい資料となり得ます。
あれはある夜のこと、この本を読んでいて戦国時代の直江兼次あたりのくだりがよくわからなくて、戦国時代無双神話OKウホOK私のせいでカープ好きのなんJ民化が進んだ友人Bにここのくだりよく分かんないからなんJ民語で解説頼むと言ったら物凄いわかりやすいなんJ民語で解説してくれて他にもこういうネタあるでと教えてもらい。
てか君なに読んでんだいと聞かれ写メを送りましたが、あっけなく引かれ翌週同じ本を買ってきた友人Bは格別な友人です笑
こういう話があるように、友人Nには普及できなかった南方学が間口が合うように勧めたら読んでもらえるんだなあと笑
話を戻してこの本で重要なのはホモには２種類あること！
男色と浄道です。
三大民俗学者で言うと
南方熊楠（浄道：美少年兄弟と恋仲→米留学中に兄弟と生き別れる→その後本人曰く４０まで童貞こじらせて嫁をとる→最終：ノーマル）
柳田國男（ノーマル）
折口信夫（浄道：春洋さん一筋。）
二人とも学問のための浄の男道なので、この本読んでるうちにこの人らガチ勢なんだなってのがよく分かります。
その他にも、この巻は同性愛研究者岩田準一宛書簡も収録されており、読み応え抜群です。
南方翁の場合話がよく飛ぶんですが、この巻でもホモの話から自分の恋愛話になっていつの間にか進講の時の話を熱く熱く熱く語りだしたりして面白かったりします。
個人的にキツかったのは
女形四天王というのがおってな
翁急にどうしたの？
それもトップクラスになると
やめて！それ以上は嫌な予感しかしない！！！！！！
〇〇がある！！！！！！！！！！！
ぎゃ～！！！！！！！！！！！
もう、返ってこない常識…。常識に毒されてる自分に気づける３巻です。
日本も中国も昔からはじまりすぎだろ…。
